これからの春次賢太郎について

近年、日本画を取り巻く環境は大きく変わってきたと春次賢太郎は語っていました。その流れの発端となったのは、世界で最も有名な日本画家の一人、村上隆の存在だとの事です。村上隆は、アニメーターを志すも挫折し、日本画に転身したという異色の経歴の日本画家です。そんな経緯もあり、村上隆は様々なメディアに進出していましたので、テレビなどで見かけた事がある方も多いと思います。

一見しただけでは、単純にアニメ文化、萌え文化としてのカルチャーにしか思えないかも知れませんが、万人受けするポップな作風の裏側には、しっかりと日本画の影響が脈々と受け継がれている部分がわかります。特に桃山時代後期から活躍している琳派や、浮世絵などの構成が似ている事が世界的に受け入れられている要因になっていると、春次賢太郎は言っていました。

村上隆がこれまでの日本画家と違う点は、モチーフや影響を受けた人物が、アニメやフィギュアなどのサブカルチャーからという点です。これまで文化だったはずの日本画が、サブカルチャーと融合した事によって、新たな魅力を発揮しているという事です。春次賢太郎と同世代の方には、村上隆の作品を受け入れられない方も多いとは思いますが、中学生から日本絵画の勉強を続けている春次賢太郎にとって、村上隆の作品は現代の世の中を上手く取り入れた日本画の正しい解釈と受け入れているのだと思います。

しかし、強烈すぎる個性は日本国内でも反発が出ている部分はあります。最近ではSNSなどを意識して利用する事で、アンチ派を生み、炎上商法なども行っています。このような事は、過去の日本画家には無かった流れですが、様々な情報を収集しつつ、きちんとその作品に向き合う事ができるのが春次賢太郎の凄い所だと思われます。

また、他にも有名な奈良美智や草間弥生と同じく日本画家としても有名な会田誠も春次賢太郎がイチオシのアーティストです。展示している東京都現代美術館から撤去を要請された作品があるなど、取扱注意の作家としても有名となっています。その作風は、エログロ、ロリコン、酒、戦争、美少女、暴力など、現代の日本が持つ熱量や、社会通念、道徳心に対するアンチテーゼを含む作風で保守的な層からは、村上隆と同様にやはり否定的な意見を持たれている。

しかし、文化は年月をかけて価値観が変わっていくものというのが春次賢太郎はわかっているので、否定的にせずに新しい物を取り入れようとする姿勢が、50歳を超えてもなお若々しい感性を維持できているのだと思いました。

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