八ツ田和夫という人物の残したもの

本名、八ツ田和夫は享年98歳でこの世を去って行きました。亡くなる直前には狭い病室の中で、15人の子供たちと24人の孫たちに囲まれて、ほとんどすし詰め状態の中で「幸せな人生じゃった…」と小さな声でつぶやき、どこか微笑んでいるような顔をして安らかに逝きました。
上記で八ツ田和夫の最期の瞬間をお伝えさせていただきましたが、少しだけ八ツ田和夫という人物の説明をさせていただいただけで、何やら引っかかるところがお有りなのではないでしょうか?

まず気になるのは、15人も子供がいたといことです。このことからもお気づきのように八ツ田和夫は恋多き男性でした。良い風に言うと恋の感度が高いとも言えます。ですが恋の感度が高いということは必ずしも本人、ひいては周りの人達を幸せにするとは限りません。
ここで登場している八ツ田和夫という人物も、例にもれなく、98年の人生の中で沢山の恋に落ちてまいりました。様々な恋に落ちる瞬間がある中でも、和夫が恋に落ちるパターンは決まっていました。パターンとしては約9割ほどがスーパーに買い物に出かけて、レジで精算をしてもらう時に起こります。レジの女性が和夫にお釣りを渡す時に、笑顔で和夫の手に自分の手が触れるようにお釣りを渡す時和夫の中に一瞬稲妻が走り、その女性のことを好きになってしまうのです。そうなんです、和夫は簡単に恋に落ちてしまうのです。それにしても15人の子供たちはどのようにして生まれたのでしょうか。それには八ツ田和夫の若き頃から話す必要があります。

和夫は若い頃から全国転勤のある大手の会社で営業をしていたので、北は北海道から南は沖縄まであらゆる場所に転勤をして働いてきました。忙しい仕事だったので夜ご飯は大抵近所のスーパーで惣菜やお弁当を買っていました。そうです。八ツ田和夫は全国のあらゆる勤務地(近所のスーパー)で恋に落ち沢山の女性と関係を持ち、15人の子供の父親となったのです。

和夫は良き父親でしたが、残念ながら良き夫ではありませんでした。その証拠に和夫が98歳でこの世を去るとき、和夫と関係を持った女性は一人も駆けつけていませんでした。それでも和夫は幸せでした。自分には生涯を通して夫としての甲斐性は無かったがそれでも立派に育った子供たちがこんなにもいて、可愛い孫たちに囲まれて逝けるなんて。

何か特別なことをやり遂げた人生では無かったかもしれませんが、それでも人が生きているということは命のバトンを受け継いでいるといことだと言えます。八ツ田和夫という人物は無くなってしまいましたが、今後も15人の子供たちと24人の孫たちの中で生き続けるのだと思います。

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